オリンダ歴史地区

Olinda (Brazil)

遺産名:Historic Centre of the Town of Olinda
場所:ペルナンブーコ州
登録区分:文化遺産
登録年:1982年

オリンダ歴史地区のあるオリンダは、ブラジル・ペルナンブーコ州にある都市で、大西洋に面しており、州都レシフェの北に位置します。町の名前の由来は、16世紀にはじめてここを訪れた初代のペルナンブッコカピタニア長官が発した言葉、"Ó, linda!"(日本語では、"なんと、美しい!"の意)であるとされています。1982年にUNESCOの世界遺産にオウロ・プレットに続いて2番目にユネスコの世界遺産へ登録されました。もともとブラジルの大西洋北東岸地域には、数千年来、様々な土着の民族が住んでいたとされており、Caetés族や トゥピ人といった土着の民族の住居のあとが現在のオリンダの丘に残っており、この両民族の間では、頻繁に戦争が起こったとされています。

最初に、オリンダに到達したヨーロッパ人は、フランスの商人だとされていますが、後に、フランスのライバルであるポルトガルが1537年に創立されて、ペルナンブッコ(当時は州ではなく自治領カピタニア)の首府として発展します。砂糖産業を中心にオリンダは繁栄しましたが、レシフェを創立したオランダによって、占領されポルトガルの造ったこの町は徹底的に破壊されてしまいます。1654年ごろ、ポルトガルの手により、再度、オランダからオリンダが奪取されると、オリンダの町は、ポルトガル式の街づくりがされるようになり、蘇りました。

その後オリンダは砂糖産業の中心とし、地域の中核都市として繁栄しますが、18世紀に砂糖産業の勢いが衰えると本国ポルトガルから来たレシフェの新興商人と砂糖農園主との間に争いが起こり、ポルトガル政府の思惑もあり支援し、商人たちを勝利に導きました。首府であったオリンダですが、レシフェとの立場は逆転し、ついには首府の座を奪われてしまいます。18世紀以降もたびたび歴史舞台に登場するオリンダとレシフェですが、レシフェはその後州都として拡大して行ったのに対し、オリンダはそのまま取り残され現代に至ります。

オリンダの街の建物や街並みはブラジル国内の中で、繁栄の時代そのままに残され、植民地時代の街並みが完全に保存された街であり、最も保存状態のよいコロニアル風の建築物が残されています。


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